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  嚆矢祭-其之百四-川嶋 渉 展 粒であり波である

「墨拓 Mo.1-No.48」 2019年

W137×H152cm 墨・宣紙・アルプスント・金屏風

■会期

2019年12月5日(木)~22日(日) 10:00~18:00(会期中無休)

大雅堂1F~3F展示室 ※入場料無料

 

◆ギャラリートーク

12月7日(土) 14:00~15:00

登壇者:川嶋 渉

12月15日(日) 14:00~16:00

登壇者:川嶋 渉

ゲスト:中ハシ克シゲ、笹岡由梨子

12月21日(土) 14:00~15:00

登壇者:川嶋 渉

 

 

 

 

 

■展示内容

この度、大雅堂では12月5日ー22日において、川嶋渉の日本画作品約10点と、初公開であるインスタレーション作品を展示いたします。

 

 

「粒であり波である」

石・土・貝・珊瑚…。

様々な天然素材を砕き、砂状にした絵の具で

描く日本画においては、その粒子が波となり表情となる。

物質への意識が自然と画法を生む。

超微粒子である煤から作られた墨についても、

全く同じことが言える。

目に見えない微細な粒子に意識を向けることで、

日本画における新たな墨の展開が可能となる。(川嶋 渉)

 

 

川嶋が着目する「距離」と「時間」は、日本画で独自に発展してきた

花鳥画に、更なる展開を見せている。

彼が描く「水」は、手の届く、愛でる距離に流れ、山水画の「水」でもなく、風景画の「水」でもない。

また、人の命の儚さを花の命に例えて描くのが花鳥画とするならば、

一瞬でその姿を消し去る「水」を描く彼の意図は明白だ。

 

本展は、「水」をテーマに、これまでの日本画作品を1階に、

現代美術の切り口で制作したインスタレーション作品を2階に構成し、

両者を対比させた新たな試みである。

 

今回初公開であるインスタレーション作品は、遊びにも似た

実験の反芻によるものであり、日本画の可能性を

大きく広げるものとなっている。また、3階にはその作品制作のために

使用した実験用具が展示される。

古典に基づく研究の積み上げから、川嶋が何を見つけ、

何を手に入れたのかを、その目で確認して頂きたい。

 


■プロフィール

1966年京都府生まれ。日本画家。

1989年京都精華大学芸術学部 造形学科日本画専攻 卒業。

京都を拠点に活動。

明治以降、急速に西洋化したため取りこぼされてしまった日本の絵画要素を再発展させ、伝統的な日本画の手法を用いながら、水をモチーフに「距離」と「時間」を描く。

■主な活動

2019年「未景展」泉涌寺(京都)、「KYOTO STEAM ーアート×サイエンスIN京都市動物園ー」笹岡由梨子とのコラボレーション

2018年「日展」国立新美術館(東京)、「日展」京都市長賞

2017年「京都だって猫展」京都文化博物館(京都)

2016年「琳派400年記念-琳派降臨-近世・近代・現代の「琳派コード」を巡って」京都市美術館(京都)、室生寺 室生山水図屏風制作(奈良)