禅の抽象-平塚 景堂 展
◆会期
2017年5月18日(木)~5月27日(土) 10:00~18:00(会期中無休)
◆作家来廊日
未定(都合により変更の場合あり)
◆展示内容
1階:SM~30号の作品10点前後を予定
2階:50号 8点を予定
この度、「禅の抽象 ― 平塚景堂展」を開催致します。
本山相国寺塔頭養源院の住職である平塚景堂氏。若くより美術や音楽といった芸術分野に関心を持ち、絵画展は毎年欠かさず開催しています。
おもに日本画の画材を使用し、抽象画を制作する中で徹底して無駄を省く「禅」世界の本質と、「抽象」世界の関係を描きます。
この機会にぜひご高覧を下さいませ。
<作家より展覧会へ向けて>
どこの団体にも属さず、極めて個人的な自己流の手法による日本画材使用の平面作品です。
本業が禅宗僧侶ですので、現代のアートシーンに関わりなく好きにやっております。
また、個展会場には必ず自作の現代音楽をB・G・Mとして流しておりますが、わたくしの創作活動は昨今、作画、作曲がほぼ同等のウエイトとなっております。
<日頃の制作のモチーフやコンセプト>
日本画の画材を使用して抽象画を描いています。
日本画のイメージは「花鳥風月」で、現代なお具象画 が主流となっています。 しかし世界はすでに20世紀初頭にカンディンスキーをその端緒として抽象画に突入し、様々なジャンルにおいて美術家は「具象(わかりやすさ)」から解放され、 真の表現的自由を獲得しました。
「禅の抽象」というタイトルは、徹底して無駄を省く禅世界の本質が、抽象世界にほかならないというメッセージです。
■プロフィール
1949年 東京都出身 東京芸術大学美術学部卒
美学を山本正男師に、日本画を滝沢倶幸師に、作曲を山田泉師に師事。
大徳寺専門道場にて禅修行。臨済宗・大本山相国寺塔頭養源院住職に就任。
教学部長、財務部長、銀閣寺執事長を経て現在承天閣美術館館長。
■絵画歴
1994年 日本画個展(以後毎年)(ギャラリーマロニエ/京都)
1997年 日本展 招待出品(フランス)
2002年 個展(イタリア/ミラノ)
2012年 個展(フォーシーズンホテル東京)
陶芸家と合同展(タオ/青山)
個展(南麻布セントレホール)
■作曲歴
1989年 武井作曲賞受賞
『滝口修造記念アートイベント』参加(富山県立美術館)
2002年 ピアノ曲集「BUSON」楽譜出版(パリ・ルデュック社)
2003年 リヨン国立音楽院の招聘により渡仏 レクチャーとコンサート
同院にてパリ管弦楽団団員により「コントラバス・ソナタ」試演
2004年 ピアノ五重奏曲「スペクトラム」ウイーンピアノ五重奏団が初演
2010年 オーケストラ曲「アパリシオン」
フランス国営放送音楽監督イヴ・プラン氏の要請により作曲
2012年 ピアノ曲集「古典組曲」初演(南麻布セントレホール)
ディナーコンサート 室内楽「カメリア」初演(椿山荘)
フルート三重奏曲「清宵譜」パリ初演(プチパレ)
ピアノ曲集「夢の岐れ」パリ初演(日本文化会館)
2013年 『平塚景堂作曲作品コンサート』(アメリカ公使公邸)
「自由組曲」初演(南麻布セントレホール)
2014年 第二回 ディナーコンサート(椿山荘)
「夢の岐れ」とダンスがコラボ(CIDユネスコワールド ダンス・イン・ シェラトントーキョーベイ、インターメディアジャパンGALAイン八方園)
■文学歴
1993年 戯曲「さすらい枯野抄」生瀬勝久他 出演にて上演(大阪近鉄アート館)
1990年 第一詩集「静かな夜の記録」出版(ノア工房)
1996年 第二詩集「オリヴィエ追想」出版(書肆山田)
2002年 第三詩集「夜想の旅人」出版(銅林社)
2007年 エッセイ「内なる風景へ(禅の現在型をさぐる)」出版(禅文化研究所)
2017年 小説「アララ」出版(編集工房ノア)