アートフェア東京2011 フクシマサトミ展-生命連繋算譜-

◆会期

2011年7月29日(金)~31日(日) 10:00~18:00(会期中無休)

 

 

◆展示内容

1981年熊本生まれ、千住博師事の京都造形芸術大学日本画コース出身作家。卒業後、個展・グループ展にて「生命」をテーマに掲げ、発表を続けています。

目を引く構図と色使いで描かれる様々な抽象作品は、作家の感覚的な感情が豊かに表現され、拡散する作風は、作家自らをとりまく自然や音色に身を委ねて生まれます。

代表的な作品は、雲肌麻紙(和紙)に赤いインクを滲ませて描かれます。画面に無数に散らばる赤い染みは、生命・細胞が流れるように描かれ、個々の細胞が織り成し連繋された造形美には、作家が日常の制作より大切にしている「自然への畏怖と感謝と祈り」が投影されています。

昨年の出身大学での個展では、広い会場を1つの空間と捉えた舞台芸術に繋がる作品を発表、今後の可能性に期待がかかります。

本展でも、「生命連繋算譜」と題した代表的な大作を主に発表、他に小品を7~8点程度展示致します。

 

 

<作家より展覧会に向けて>

春、少し暖かくなると木が一斉に芽吹き始める。

「少し前はただの枯れた茶色い棒の様にしか見えなかったのに、その中ではちゃんと次の命の準備をしていたんだね。」

木のまだ小さく柔らかな新芽をさわりながら、一人つぶやく。

植物だけではなくミクロからマクロまで、宇宙すべてのものは自己相似形を示すフラクタルな性質があり、生命を流動させ繋げていきたいという意思を持っているのではないか。こんなことを考えながら私は絵を描いている。

 

 


■プロフィール

1981年 熊本に生まれる

2005年 個展「クロマ、、、、、ノート」(同時代ギャラリー/京都)(色と音からのイメージドローイング展)

    京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業

2006年 二人展「modulation(音の変調)展」(implant4/大阪)

    グループ展「millenniumの星展」(西武池袋本店、そごう心斎橋店、神戸店)

    二人展「polyphony」(同時代ギャラリー/京都)

2007年 グループ展 銀河の会「千住博と若い芽たち」絵画展Ⅱ(近鉄百貨店上本町店)

    アート上海2007(上海世貿商城)

2008年 フクシマサトミ展「toccata * トッカータ」(大雅堂/京都)

    フクシマサトミ展(新生堂/東京)

2009年 グループ展 銀河の会「千住博と若い芽たち」絵画展Ⅲ (近鉄百貨店阿倍野本店)

    個展「私の意思は細胞の意思?」(京都/ギャラリー射手座)

 2010年 グループ展 銀河の会「千住博と若い芽たち」絵画展Ⅳ(近鉄百貨店阿倍野本店)

    個展「ふぬふぬふぬ?」(香川)

    個展「胡蝶の夢」フクシマサトミ展 舞台美術としての抽象画(京都造形芸術大学 GALLERY RAKU)
2011年 アートフェア東京 大雅堂ブース(東京国際フォーラム/東京)
他、グループ展出品 千住博氏に師事