村上 隆 エディションプリントと版画展
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■会期
2020年3月28日(土)・29日(日) 10:00~18:00
大雅堂1F・2F展示室
■企画内容
この度、3月28日、29日の2日間だけの、スペシャルイベント、村上隆さんのエディションプリントと版画展を開催させていただきます。
この展覧会の開催には少し説明が必要です。弊廊で取り扱っております、日本画家、村上裕二先生の実兄にあたるのが村上隆さんでありまして、昨年の12月に、カイカイキキギャラリーで、村上裕二先生、実兄の隆さん、そして、実父の福寿郎さまの3人展を東京麻布に迄拝見しに行き、其処で村上隆さんに初めてお会いして、いろいろお話をするうちに、このようなイベントに発展していきました。 話の内容とは、村上裕二先生と、隆さんの東京芸大日本画科時代の話から端を発して、現代に至るまでの日本画業界、そして日本の芸術全般のお話でした。作家論、マーケット論等の中で、どうしても出てきてしまう、日本国内と国外との温度差。マーケット、作品需要の内容、税制、システム等、お話は多岐にわたってゆき、そして、流れ着いたのは、村上一族の持つ、芸術界への反骨精神のストーリーの強固さでありました。
裕二先生とお付き合いさせていただいてきた、10数年の中で私達2人で交わした数々の会話の中で、時に大きな疑問符を抱き、時に裕二先生が怒りを爆発させたりもし、多くの軋轢を乗り越えた経緯はありましたが、その内容の中で私が咀嚼出来なかった部分を、隆さんとのお話をきっかけにして、膝を打つような理解へのきっかけとなり、溜飲が下がって行ったのです。
そして最近、村上隆さんの著書を購入し、読んでいくに従って、ああ、裕二先生のあの作品、このご発言はそう言う意味だったのか、と、理解できるようになってきたのです。
裕二先生には甚だ失礼な長い期間を過ごしてしまいましたが、隆さん、裕二先生との、お二人のお考えからの気づきで、モヤモヤしてきた悩みがシャキーン!と、晴れ渡る気がして、最近はとてもポジティブに芸術業界のアレコレを思考出来るようになりました。
芸術作品そのものや、其れをつくる芸術家の頭脳、行動力、カリスマに、改めて感動し、そして、そんな中で今回の様な展示即売会が決定して、本当に夢を見ている様な気がしています。
兎に角、村上裕二先生のお兄様、隆さんのエディションの展示即売会は、こんなご時世ではありますが、なんとか当日、実現できたら有り難し!と、天に祈る様な気持ちの本日只今です。
庄司雅一
■プロフィール
「スーパーフラット」セオリーの発案者にしてそのセオリー代表作家。
アーティスト、キュレーター、コレクター、映画監督、有限会社カイカイキキ創業者。
「SUPERFLAT」(渋谷パルコ、ロサンゼルス現代美術館など巡回)、「Coloriage(ぬりえ)」(パリカルティエファウンデーション)「Little Boy」(NYジャパンソサエティ)の三部作となるキュレーション展を行う。ラストとなった「LittleBoy」展はAICA USA(全米批評家連盟)によるベスト展覧会賞を受賞。
2016年TVアニメ作品『6HP』(Six Hearts Princess)の放送が始まる。
実写映画監督作品「めめめのくらげ2」製作中。
1962年 東京生まれ
1993年 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了
1994-95年 P.S.1インターナショナル・スタジオ・プログラム(アジアン・カルチュラル・カウンシル)
1998年 客員教授(カリフォルニア大学ロサンゼルス校/School of the Arts and Architecture)
2003年 第46回FEC賞 特別賞受賞
2004年 コンパニヨン・デュ・ボージョレー騎士号授与
カルチャー部門『タグ・ホイヤー ビジネス・アワード 2004』受賞(ダイヤモンド社)
2005年 文化芸術賞(ニューヨーク/ジャパン・ソサエティー)
2006年 第11回AMDアワード功労賞受賞(Digital Contents of The Year’05)
第56回芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)受賞
「ベスト展覧会」受賞(ニューヨーク/AICA)
2007年 個展「©MURAKAMI」ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)
個展「Tranquility of the heart, torment of the flesh-open wide the eye of the heart, and nothing is invisible」ガゴシアンギャラリー(ニューヨーク)
2008年 GQ Men of the Year2008 受賞
個展 Time The Most Influential People In The World 100
個展「Davy Jones’ Tear」BLUM&POE(ロサンゼルス)
個展「©MURAKAMI」ブルックリン美術館(ブルックリン)・フランクフルト現代美術館(フランクフルト)
2009年 個展「版画が好きで造って来ました」ARKIギャラリー(台北)
個展「版画が好きで造って来ました」カイカイキキギャラリー(東京)
個展「Takashi Murakami Paints Self Portraits」ペロタンギャラリー(パリ)
個展「©MURAKAMI」ビルバオグッゲンハイム美術館(ビルバオ)
2010年 個展「Solo Exhibition」ガゴシアンギャラリー(ローマ)
個展「MURAKAMI VERSAILLES」ヴェルサイユ宮殿(ヴェルサイユ)
2011年 個展「HOMAGE TO YVES KLEIN」ペロタンギャラリー(パリ)
個展「Solo Exhibition」ガゴシアンギャラリー(ロンドン)
2012年 個展「Flowers & Skulls」ガゴシアンギャラリー(香港)
個展「Murakami-Ego」Al Riwaq Exhibition Hall(ドーハ)
2013年 個展「Takashi in Superflat Wonderland」サムスンプラトー美術館(ソウル)
個展「Solo Exhibition」ペロタンギャラリー(香港)
個展「ARHAT」BLUM&POE(ロサンゼルス)
2014年 個展「In the Land of the Dead, Stepping on the Tail of a Rainbow」ガゴシアンギャラリー(ニューヨーク)
個展「ARHAT CYCLE」パラッツォ・レアレ(ミラノ)
2015年 個展「村上隆の五百羅漢図展」森美術館(東京)
個展「円相」カイカイキキギャラリー(東京)
個展「Solo Exhibition」Art Projects Ibiza, Lune Rouge, Ibiza Gran Hotel, HEART Ibiza(イビザ)
2016年 第66回芸術選奨文部科学大臣賞 受賞
個展「Learning the Magic of Painting」ペロタンギャラリー(パリ)
コレクション展「村上隆のスーパーフラット・コレクション-蕭白、魯山人からキーファーまで-」横浜美術館(神奈川)
2017年 個展「The Deep End of the Universe」オルブライト=ノックス美術館(バッファロー)
個展「村上隆:奇想の系譜 辻惟雄とボストン美術館のコラボレーション」ボストン美術館(ボストン)
個展「Under the Radiation Falls」ガレージ現代美術館(モスクワ)
個展「The Octopus Eats Its Own Leg」シカゴ現代美術館(シカゴ)
個展「Murakami by Murakami」アストルップ・ファーンリ現代美術館(オスロ)
コレクション展「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」十和田市現代美術館(青森)
2018年 個展「TAKASHI MURAKAMI IN WONDERLAND」ペロタンギャラリー(上海)
個展「AMERICA TOO」ガゴシアンギャラリー(ロサンゼルス)
個展「Change the Rule!」ガゴシアンギャラリー(香港)
個展「TECHNICOLOR 2」ガゴシアンギャラリー(パリ)
個展「Takashi Murakami: The Octopus Eats Its Own Leg」フォートワース現代美術館(フォートワース)
個展「”Heads↔Heads”」ペロタンギャラリー(ニューヨーク)
個展「Takashi Murakami: The Octopus Eats Its Own Leg」バンクーバー美術館(バンクーバー)
個展「future history」ガゴシアンギャラリー(デイヴィースストリート、ロンドン)
2019年 個展「MURAKAMI POR MURAKAMI」大竹富江文化センター(サンパウロ)
個展「スーパーフラット ドラえもん」ペロタンギャラリー(東京)
個展「BAKA」ペロタンギャラリー(パリ)
個展「From Superflat to Bubblewrap」STPI(シンガポール)
個展「MURAKAMI VS MURAKAMI」大館(香港)
個展「GYATEI²」ガゴシアンギャラリー(ロサンゼルス)