嚆矢祭-其之百四十一- 土田 康彦 ヴェネツィアンガラス展

■作品紹介

「光の束」シリーズ

「夢を照らす」23×23×H16.5cm

「希望の翼」22×22×H15.5cm

「儚い光」21.5×21.5×H16.5cm


「イノセント」シリーズ

「冷静な気持ち」25×22×7.5cm

「心の奥に」26×21×8cm

「結びつく心」35×21×7.5cm


「楽時碗」シリーズ

「忘れられない思い出」11.5×10×10cm

「希望を胸に」7×16.5×15cm

「ごまかしたくない気持ち」12×10×10cm


「桜吹雪」シリーズ

「銀露」9×9×9cm

「常盤の光」20.5×15×15cm

「流水紋」7×17×15cm


■会期

2025年12月11日(木)~12月21日(日) 10:00~18:00(会期中無休)

大雅堂1・2・3階展示室

 

作家在廊予定:全日 17日(水)は午後から

■展覧会に向けたコメント

新たな旅立ちの瞬間、私は心の中で必死に勇気を振り絞る。しかし、一 歩を踏み出そうとするたび、恐れという冷徹な影が私を振り返らせてし まう。そして、過ぎ去った日々の道程が、私の歩みを妨げるのだ。濡れ た石畳の匂い、響き渡るサン・マルコの鐘の音、運河を染める黄昏の色 —愛おしい記憶が決断を鈍らせる。

しかし、視線を落としたその足元には、いつも光の束があった。強く、 静かに、無言のまま私を迎え、包み込み、導こうとするその光は、何も のにも代えがたい存在のように、私を見守り続けていた。まるで私のす べてを知り尽くしているかのように、ただひたすらに優しく、力強く背 中を押してくれる。決して派手ではなく、その存在感だけで私を慰め、 恐れを乗り越えさせる。そんな光の束の中で、私はただ一歩を踏み出す ことができるのである。

 

土田康彦 2025 年 浅春 ムラノ島にて

■プロフィール

1969年 大阪市城東区に生まれる

1988年 大阪あべの辻調理師専門学校卒業と同時に日本を離れ、パリで食と芸術の道を目指す

1991年 イタリア・ヴェネチアへ住まいを移す

    老舗レストラン・バー『ハーリーズ・バー』 に勤務するかたわら各地で個展を行なう

1995年 ムラノ島にてガラス制作に携わる

1996年 スキアヴォン・ガラス社アート・ディレクターに就任

    日本の竹をモチーフとするガラス彫刻『バンブー・コレクション』を発表。世界各国 で展覧会を開催し、絶賛される

2000年 ヴェネチア・ガラス研究所理事に就任

2003年 ヴェネチア・ガラス研究所理事長に就任

2004年 デゥッセルドルフにて名誉技術賞受賞

2008年 トスカーナ・グロセト市より文化振興貢献者褒賞受賞

    ヴェネチアで行われた第 11回オープン国際彫刻展に日本代表として出展し、最優秀グ ランプリ受賞

2009年 WOWOW で放送された『探究者たち・類希なる若き才能、ヴェネチアから世界へ・アーテ ィスト:土田康彦』が最も優れたドキュメンタリー番組としてギャラクシー賞を受賞

2010年 三宅一生『IM10』プロジェクトのコンペに招待参加

2012年 軽井沢ニューアートミュージアムにて、白いガラスによる詩的な作品群『イマジン・ シリーズ』を発表。話題を呼んだ

2013年 『運命の交差点』を発表。透明感のある色彩ガラスと研磨技法により作品コンセプトを見事に具現化

    モントリオール世界映画祭にて最優秀芸術貢献賞、日本アカデミー優秀賞9部門を受 賞した映画 「利休にたずねよ」に、ヴェネチアン・グラス作家として参画

2014年 第53回日本現代工芸美術展にて現代工芸賞を受賞。作品は京都市美術館、金沢21世 紀美術館、静岡県立美術館など全国8ヶ所を巡回した

    沖縄琉球ガラス村に招待され、4ヶ月間に渡り新作「民族性・DNA」を制作する

2015年 ミラノ万博・日本館にて書家・紫舟氏の書をガラスで造形した彫刻作品を発表。日本館は200万人以上の記録的来館者数を記録し、最優秀金賞を受賞

    作品集「運命の交差点」を出版。フジサンケイビジネスアイ賞と金賞をダブル受賞

    沖縄県立美術館で個展「DNA-民族性」を開催

2016年 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館において、403architecture [dajiba] の出展作品「ガラス橋-en」に制作協力。日本館が審査員特別賞を受賞

2017年 創流90 周年を迎えた草月流四代目家元勅河原茜とコラボレーションを行う

    歴代作品がフロリダ・イマジン・ミュージアムに永久収蔵となる

2018年 ウィスコンシン州RAM美術館の団体展にてガラス作品を展示

2019年 レクサスのCMに作品が採用される

    日本橋三越本店画廊にて個展を行う

    日展にて入選。新国立美術館にて展示される

2020年 山口ボルボ・カーにて個展を開催

2021年 京都大雅堂にて個展を開催

    祥伝社より処女作「辻調鮨科」が出版される

    アルゼンチンで開催されたInternational Film & Art Festivalにて、映画界に最も インスピレーションを与えたアーティストへ与えられる特別賞を受賞

2022年 映画「マゴーネ/土田康彦」が世界各地の11の映画祭にエントリー、計五つの賞を受賞

    第60回日本現代工芸美術展にて現代工芸特別賞を受賞。作品は東京都美術館、京都市 京セラ美術館、金沢21世紀美術館、福岡市美術館など全国8ヶ所を巡回した

    京都大雅堂にて個展を開催

2023年 ブルガリアの首都ソフィアで開催されたガラス・ビエンナーレに選出される

    6月より映画「マゴーネ/土田康彦」シネスイッチ銀座を皮切りに全国公開

    托口出版より2作目の小説「神戸みなと食堂」が出版される

    日本橋三越本店にて集大成展を開催

2024年 京都大雅堂にて個展を開催

    ロックバンド「イッパンジー」のファーストアルバムをプロデュースする

    東京、名古屋、京都、大阪、福岡、山口を巡ったロックバンド「イッパンジー」の初 全国ツアーをプロデュースする

    「辻調鮨科」の朗読会を全国7都市にて開催

2025年 慶應義塾大学大学院入学

    大阪万博EXPO2025を記念してリリースされた初の「ルイ・ヴィトンシティガイド大阪2025」において「大阪を代表する15人の顔とクリエイター」に選出された