相聞の宙 三人展

■会期

2021年10月2日(土)~10月9日(土) 10:00~18:00(会期中無休)

大雅堂1・2F展示室

本展は、日本の伝統美に現代の視点を重ねた美術展「洛宙KANSEIアート展」で出会った、異分野の作家たち、清水六兵衞(陶芸)、佐伯和子(染織造形)、千登勢(書)による初めての三人展です。

伝統に誠実でありながらも斬新で伸びやかな作品を創り続ける三人の、作品を介しての語らい=相聞は、 美にひたむきな作家だからこそ醸し出せるあたたかな刺激に満ちています。

東洋西洋古今の美と思想を融合した独創的空間の創出に加え、作家の表現姿勢の響かせあいは、奥行のある豊穣な世界を繰り広げます。

■作家紹介

【清水六兵衞】

七代清水六兵衞の長男として1954年に京都に生まれる。

1979年に早稲田大学理工学部建築学科卒業後、京都府立陶工職業訓練校で轆轤、京都市工業試験場で釉薬を学び、本格的に作陶活動に入る。

1983年の朝日陶芸展でグランプリを受賞。

その後も数々の公募展において受賞を重ねる。

2000年に八代清水六兵衞を襲名し、以後、造形性を持った器物を中心に作品制作を展開する。

2003年に京都造形芸術大学教授となり、後進の指導にもあたる。

2005年に日本陶磁協会賞を受賞。

作家在廊予定日

未定

【佐伯和子】

1951年愛媛県生まれ。

1973年武蔵野美術大学工芸デザイン科卒業。

色と色感にこだわったファイバーアートをホテルや病院などの公共空間に多数展開している。

使用する材料は糸、和紙、金属線等多岐にわたる。 ここ数年和紙やナイロンチュールを使って浮遊感のある立体作品を造っている。

新制作協会会員。

1982年ストライプハウス美術館、2016年武蔵野市立吉祥寺美術館他、現在まで個展14回開催。

作家在廊予定日

全日 時間未定

【千登勢】

山口県生まれ。

書壇に属さず個展を中心に活動する。

他に舞台美術、インテリア、インスタレーション等を国内外で発表。会員誌「六月の風」に「海上雅臣と井上有一」を連載中。

「書」の始まりに「声」を聴いて制作を展開する。

仮名はウタのために生まれた「声の文字」。

古事記、万葉集、古今和歌集等の全貌を書き表して古の声を今に伝えるかたわら、人や自然に対するいつくしみを詠んだウタを幾重にも書き重ね、千年の昔の豊な情感や気配を紙や絹布の層にとどめてきた。重ねた仮名の線に歌人の声が響きあう。

作家在廊予定日

10/3 15:00~

10/9 14:00~



■展覧会風景