アートフェア東京2023 髙崎洋祐

■作品紹介

左「Moonlight 菩薩」H76×W28×D17cm  中央「The Healing Tathagata」H78×W30×D30cm  右「Sunlight 菩薩」H77×W32×D14cm

新型コロナのパンデミックは、現代社会の基盤ともいえる科学や医学が万能でないことを証明し、日増しに悪化する状況の中で、世界中がその終息を「祈った」ことは間違いないでしょう。コロナの余波がまだ収まらない中でも、度重なる自然災害や欲深い人間が起こした戦争など、多くの人が祈っても、この世に救いがあるのかさえわからなくなる出来事が続いています。

しかし、どんな苦難のなかでも人は希望を抱き、その実現のため、自らを鼓舞するために祈るのだとも思います。あたかも、現在の私たちの姿は現世利益を願って薬師如来に祈った先人たちの姿と重なるようです。 コロナウィルスが猛威を振るう2021年頃から薬師如来をテーマした作品の構想を始めました。日光菩薩と 月光菩薩が脇に寄り添い、見る人が勇気と安心を感じられるような「救いの姿」を形にしました。

そして2022年の夏頃から、コロナや苦難に打ち勝つ象徴的な作品を作ろうと考えるようになりました。

今回の展示のメインに「勝利の女神」を希望のシンボルとして展示します。目に見えない不安や脅威が溢れた今の時代にこそ明るい展望を予感させるような目に見えるシンボルが必要で、全身全霊をかけてそのシンボルを作ることが私の使命なのだと思い制作をしました。

 “Prayers beyond…”祈りのその先に希望を持つことが私たちを前に進めるのだと信じています。

「Victory」

H120×W60×D60cm

「Goddess of Peace」

H47×W15×D8cm

 

「Soaring 五部浄」

H76×W25×D24cm


■会期

2023年3月9日(木)~3月12日(日)

9日(木) 11:00~19:00 ※招待日

10日(金) 11:00〜19:00

11日(土) 11:00〜19:00

12日(日) 11:00〜16:00

 

 

東京国際フォーラム ホールE ブースM010

■展覧会風景