八木 一夫 / KAZUO YAGI
◆経歴
1918年 京都に、陶芸家・八木一艸の長男として生まれる
1937年 京都市立美術工芸学校彫刻科卒業
国立陶磁器試験場の伝習生となり、沼田一雅に師事する
1947年 青年作陶家集団の趣意書を発表、八木が事務所を引き受ける
青年作陶家集団第1回展に「掻落向日葵図壺」を出品
第3回展で入選、これ以後、日展への出品をやめる
1948年 京展で「金環触」が京都賞受賞 新匠工芸会の第1回展に出品
青年作陶家集団が芸術上の意見の相違から解散
7月、鈴木治、山田光、松井美介、叶哲夫と「走泥社」を結成
第1回走泥社展(髙島屋/大阪)を開催する
1949年 七彩工芸(京都)の嘱託となり、マネキンを造る
八木一艸、一夫の2人展(朝日画廊/京都)
1950年 「少女低唱」など4点がニューヨーク近代美術館に展示される
「現代日本陶芸展」(チェルヌスキ―美術館/パリ)に出品
1951年 ファエンツァ国際陶芸美術館(イタリア)の日本部創設に伴い、作品を出品
東京での初の走泥社展(和光/銀座)が開催される
1952年 染織作家の高木敏子と結婚
1954年 個展(京都府ギャラリー)
個展(フォルム画廊/東京)で、記念碑的作品「ザムザ氏の散歩」を発表
1955年 個展(大阪・梅田画廊)
1957年 京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)彫刻科の非常勤講師
この年、黒陶作品の制作を始める
ミラノトリエンナーレ国際工芸展(イタリア)に「歩行」を出品
1959年 「現代日本の陶芸展」(東京国立近代美術館)に出品
第2回オステンド国際陶芸展(ベルギー)で「鉄象嵌花器」がグランプリ受賞
1961年 京都・パリ交歓陶芸展(セーブル附属博物館/フランス)に出品
1962年 第3回プラハ国際陶芸展(チェコスロバキア)で「碑、妃」がグランプリ受賞
1963年 「現代日本陶芸の展望展」(国立近代美術館分館)に出品
1964年 「現代国際陶芸展」(朝日新聞社主催、国立近代美術館)の実行委員を委嘱される
同展に「黒陶」を出品する
1965年 「日本の新しい絵画と彫刻」(ニューヨーク近代美術館主催 アメリカ巡回)に出品
同展出品の「女王」はサンフランシスコ近代美術館、「雲の記憶」はニューヨーク近代美術館に所蔵される
「雲の記憶」はニューヨーク近代美術館に所蔵される
「八木一夫・熊倉順吉2人展」(丸善画廊/仙台)
個展(ロサンゼルス・フェイガン パルマ―ギャラリー)
「八木一夫展」(京都市美術館)
ホアン・ミロが来日、桂離宮、信楽に同行する
「八木一夫 壺展」(壱番館画廊/東京)
1967年 「辻晉堂・八木一夫展」(壱番館画廊/東京)
1968年 京都教育大学非常勤講師となる(1971年3月まで)
「陶 八木一夫展」(新宿伊勢丹/東京)
創立20周年記念 第31回走泥社展(京都市美術館)
1969年 『八木一夫作品集』(求龍堂)が刊行
「八木一夫作品集刊行記念展」(壱番館画廊/東京)
「八木一夫銅器展」(新宿伊勢丹/東京)
1971年 京都市立芸術大学美術学部陶芸科教授に就任
「現代の陶芸-アメリカ・カナダ・メキシコと日本展」(京都/東京国立近代美術館)に「頁1」「頁2」「頁3」を出品する
札幌冬季オリンピックのメダルを田中一光とともにデザインする
1972年 「八木一夫個展」(新宿伊勢丹/東京)で本のシリーズを発表
1973年 日本陶磁協会賞金賞受賞
1974年 「八木一夫展」(立体ギャラリー射手座・京都)で黒陶による手のシリーズを発表
1975年 「八木一夫花の器展」(益田屋/東京)
「八木一夫版画展」(平安画廊/京都)
1976年 工房「米僴居 牙州窯」を宇治市炭山に開窯
『懐中の風景』(講談社)を刊行
「日本陶磁名品展」(ドレスデン/東ドイツ・ロストック)に「信楽土管」「名月」など出品
1977年 「八木一夫-いつも離陸の角度で」(カサハラ画廊/大阪)
個展(新宿伊勢丹/東京)で「じわじわと脱いでいく」など発表
創立30周年記念展 第40回走泥社展が開催される
1978年 パリで「八木一夫陶彫展」(カサハラ画廊主催 グランパレ)が開かれ高評を博す
「八木一夫、鈴木治茶陶2人展」(益田屋/東京)
還暦記念八木一夫展(新宿伊勢丹/東京)
「日本陶芸展」(文化庁主催 西ドイツ巡回)に「花をもつ少女」を出品
1979年 心不全のため急逝